完成した言葉を受け取るのではなく、その人がどんな時間を通って、いまここにいるのかを聞く。東京の小さな部屋で、A Personと話した。
SEP 08, 2026窓の外は明るかった。机の上には読みかけの本と、少し冷めたコーヒーが置かれている。何から話そうか、と考える短い沈黙から会話は始まった。
作品のことを聞くつもりで来たけれど、話はすぐに、ものを見る速度や、途中で立ち止まることへ移っていった。

A Person / Tokyo, 2026
決まったものというより、前なら通り過ぎていたものが気になります。誰かが置いた椅子とか、夕方の壁の色とか。意味があるかは、あとから考えます。
見た瞬間に説明できないものを、そのまま持って帰れるようになりたいんです。


Fragments from the afternoon.
答えが出ていない時間も、ちゃんと自分の時間だと思う。
完成は必要です。でも、完成したものだけを並べると、その人がどこで迷っていたのかが消えてしまう。迷い方に、その人らしさが出る気がします。
だから写真でも文章でも、少し余白を残しておきたい。見る人が自分の速度で入ってこられる余白です。
Conversation, 00:42
遠くへ行くことも好きですが、同じ場所を何度も見ることに興味があります。昨日と今日で何が変わったか。自分のほうが変わっているだけかもしれない。その違いを見ていたいです。

写真で見る。声を聴く。映像を見る。そして、この人のROOMへ戻る。